2017年度関西学生バスケットボールリーグ戦 大会展望

1

今年の1部リーグで頭一つ抜きん出ているのは、関西選手権を制し、各ポジションに関西選抜選手を擁する大阪学院大学で、死角がない布陣となっている。しかし、近畿大学にはNo.3岡田・15金田の2枚看板や、大阪体育大学には関西No.1プレーヤーのNo.9内藤や、昨年王者の関西学院大学には司令塔・No.22堤など、対抗馬としては申し分ないチームが揃っている。また今年から1部リーグに参戦する流通科学大学は爆発力で波乱を起こしてくれそうだ。インカレへの切符を手にするのは5校のみ。上位予想校以外は力の差が拮抗しているため、今年はその枠を争う戦いが激化することが予想される。激戦必至の1部リーグからは目が離せない。

 

2

今年の2部リーグは関西大学が圧倒的実力を見せつけるだろう。現に関西選手権では1部校を打ち破りその力を見せつけた。それほどに強力なチーム力の関西大だが、それを黙って眺めている2部リーグではない。一矢報いるべく挑む同志社大学にはタレントが揃い、大阪教育大学は関西選抜のNo.99土屋を擁し、昨年の今大会で大波乱を起こした大阪大学や、アップセットを演出する甲南大学など、クセのあるチームが揃っている。関西大はそんな包囲網を潜り抜け、全勝必須のチャレンジマッチへの挑戦券を手にすることはできるのか。今年も2部リーグからは目が離せない。

 

3

能力が高い選手が点在している3部リーグ。今年は個人力とチーム力がアジャストしている大阪商業大学が大本命といえるだろう。対抗馬としては西日本大会でベスト32入りしたNo.20髙岡を中心に能力者が揃う阪南大学や、総合力が高い京都教育大学が挙げられる。昇格してきたチームにも期待がかかり、チーム力で3部リーグにチャレンジする桃山学院大学や、ついに上り詰めてきた連戦連勝の神戸医療福祉大学はNo.73廣山・No.35梅村を軸に3部リーグでも圧倒的な力を発揮し連戦連勝を果たすことはできるのか。他にもレベルの高いチームが揃っている今3部リーグは必見だ。

 

4

4部リーグは例年以上にハイレベルなチームが揃っている。四天王寺大学のNo.9巽・No.33寺脇コンビは必見で、圧巻の個人技を披露してくれるに間違いない。No.12内田・No.9丸山を筆頭に着々と力をつけてきた追手門学院大学や、ルーキー加入でチーム状況が好転した奈良教育大学、驚異のスコアラーNo.11米澤が率いる大阪経済法科大学、団結力と諦めない真摯な姿勢を見せる太成学院大学、関西選手権で下克上を果たした兵庫県大学姫路、闘志溢れるNo.21杉田を擁する大阪府立大学など、注目校がひしめき合っている4部リーグを勝ち抜き、栄冠を手にするのはどのチームなのか。

 

5

毎年実力が拮抗し接戦が繰り広げられる5部リーグだが、最も勢いがあるのは昇格してきた滋賀県立大学と大谷大学で、チーム一体となって勢いのままに4部昇格を目指す。また、圧倒的得点感覚で活躍するNo.4継山率いる神戸市外国語大学、安定したジャンパーが持ち味のNo.7藤田を擁する兵庫教育大学、個人能力が高い選手が揃う古豪・摂南大学などが上位に名を連ねるだろう。しかし、5部リーグでは何が起こるか分からない。チームとして安定しながら長期的に戦うことができるチームが栄光を手にすることができるだろう。

 

6

全リーグ最多の17チームが所属し、毎年順位予想が難しい6部リーグは、今年は3ブロックに分けて試合が行われる。圧巻の得点力と周りを活かすプレーで昨年の6部リーグで得点王&3P王を獲得した関西福祉大学のNo.78久保は今年も健在だ。また、総合力ではNo.3眞明とNo.30樋口を中心に力をつけてきた大阪国際大学が優勝候補筆頭といって間違いないだろう。他にも大阪人間科学大学No.4和田や、兵庫大学No.15草壁など個人技を披露してくれる選手が揃っている。様々なチーム事情を抱えながらも長き6部リーグに挑む各チームの健闘を祈りたい。

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