【インタビュー】近畿大学 ”インカレ5位の経験を自信に変えて、圧倒的な得点力を武器に関西選手権との二冠を狙う”

1部リーグの開幕に向けてカウントダウン形式でチームインタビューを掲載していきます。最後は近畿大学。関西選手権では他のチームを寄せ付けることなく、圧倒的なパフォーマンスで優勝したチームは、関西の学生バスケを牽引してきたエース#2 カロンジパトリック(4年/C/東山高校)を筆頭にリーグ戦でもハイレベルなパフォーマンスで優勝し、2冠達成という最高の形でのインカレ出場を狙う。
キャプテンの#3 高岡圭汰朗選手(4年/SG/尽誠学園髙校)・チームの司令塔#14 平尾剣弥選手(4年/PG/延岡学園高校)・次世代のエース#56 米澤協平選手(3年/SG/延岡学園高校)・期待の新入生#36 木下岳人選手(1年/PG/延岡学園髙校)の4人に話を聞きました。

昨年のリーグ戦について

—— 十分に練習をした状態でリーグ戦に臨むことができましたか?

(高岡)
去年は通常通り練習することができていたので、しっかり準備してリーグ戦に臨むことができました。

—— 有観客試合と無観客試合の違いは感じましたか?

(高岡)
観客がいる方が緊張はするんですけど、会場の雰囲気も熱気に包まれて、1つ1つのプレーに歓声があがるとモチベーションも高くなるので、やはり「観客がいてくれた方が良かったな」とは思いました。近畿大学の迫力ある応援は力になることが多いので、あの大応援団が会場にいなかったことは寂しかったです。

(平尾)
無観客試合が初めての体験で言葉にはしにくいんですけど、何か物足りない部分もありました。有観客試合は観客から観られていることを意識してプレーするんですけど、無観客試合だと普段の練習とあまり変わらない状態で試合をするので、例年よりも落ち着いてプレーすることができました。

(米澤)
個人的には観客の有り無しはあまり気にすること無くプレーしていたので、特に変わった所はなかったです。こっちが圧倒されるほどの応援で後押しする大阪体育大学とかは無観客試合になったことで、勢いをあまり感じませんでした。

—— リーグ戦の総括をお願いします。

(高岡)
自分は怪我で途中離脱してしまったので最後までリーグ戦を戦い抜くことができずに、動画で試合を観戦していました。勝てた試合はどの試合もベンチを含めて良い雰囲気で試合ができていた一方で、負けた試合はリズムに乗れないまま近大(近畿大学)らしいバスケットボールを展開できなかったことが敗因になったと感じました。結果的には優勝したんですけど、全勝優勝できたリーグ戦だったと思います。

—— 大阪学院大学戦を振り返ってどうでしたか?

(平尾)
吉井さんがヤバかった印象しかないです。前半に#0 深田怜音(2年/SF/中部第一高校)を自由にさせ過ぎてしまった所はあるんですけど、試合全体を通じて吉井さんを止めることができなかったのが敗因です。

#93 大町尭舜(4年/C/報徳学園高校)

—— 天理大学戦を振り返ってどうでしたか?

(高岡)
大阪学院大学に敗戦後、4年生を中心に開いたミーティングで「大町をスタメンで起用しよう」と話をして挑んだ天理大学戦で、見事に起用がハマりインサイドの強化に繋がったことが一番の勝因になりました。

(平尾)
練習では大町が入った状態で進めることはあったんですけど、試合での大町スタメン起用が初めてだったので、どれだけ上手くいくかは誰も分かりませんでした。川真田紘也さん(2021年卒/C/徳島城南高校)と#55 ディアライソフ(3年/C/福岡第一高校)を擁した天理大学に対して、大町とパト(パトリック)で対抗できたので良かったです。

(米澤)
2人が言ったように、天理大学戦で思い切って大町をスタメンで起用したことが一番の勝因だと思うし、あの試合はインカレにも繋がっていて、大町がいなかったらインカレ5位の結果にならなかったと思います。

—— インカレ5位入賞を果たした感想はどうでしたか?

(高岡)
Twitterの” #打倒関東 “や関西ではライバルだったチームからの応援ツイートなどを観て、関西全体から応援されていることを感じて力に変えることができました。昨年のインカレで5位入賞を果たしたことは、試合に出ていた3年生以下にとって大きな経験なっただけでなく、試合に出ていない選手もインカレでの戦い方を観て学ぶことは多くありました。そのため、今年のチームにとっても昨年のインカレでの経験が他のチームよりも強くなることができる要因に繋がっていると感じます。

関西選手権を振り返って

—— 京都産業大学戦を振り返ってどうでしたか?

(高岡)
準決勝の京都産業大学戦が一番の山場で、接戦になって負ける可能性も想定された中で、1Qに15-0のランを作って大差で勝利したことは、自分たちが良い状態で大会に臨むことができた結果だと思います。緊急事態宣言によって、自分たちも練習が十分にできていない状態で臨んだ大会でしたが、他のチームは自分たち以上に準備が出来ていなかった印象があります。

(平尾)
試合の入りで15-0のランができたことは、戦っていた自分たちが一番ビックリしていました。チーム全体としてシュートタッチが良かったのはあるんですけど、それまでやってきた練習が間違いなかったと証明できた瞬間だったと思います。圭汰朗が言ったように、京産戦が関西選手権の山場と捉えていた試合だったので、大差で勝つことができてチーム全員が大きな自信を付けることができました。

(木下)
試合に出るのが4Qの途中からだったので、緊張もなく余裕を持ってプレーすることができました。

—— 具体的に注意していたポイントや対策を練っていたことなどがあれば教えてください。

(平尾)
京都産業大学の#2 北條海樹(4年/PG/関福大金光藤蔭高校)・#10 上田隼輔(4年/SF/尽誠学園高校)・#23 サンブアンドレ(4年/C/沼津中央高校)などの主力メンバーは下級生から出場していた選手だったので、特にきつくマークしようと話し合いながらプレーしていました。

(米澤)
チーム全体として3Pに対しては厳しくチェックして、ドライブを多用させてインサイド勝負に持ち込めたことで大町やパトのディフェンス力を活かすことができました。

#56 米澤協平(3年/SG/延岡学園高校)

—— 米澤選手はチームトップタイの17得点でしたが、試合を振り返ってどうでしたか?

(米澤)
レイアップやゴール下のシュートが多かったことで、あまり得点を多く取っていた感覚はなかったんですけど、圭汰朗さんのアウトサイドシュートが良く決まっていたので、バックカットを狙ってシュートを決めた印象があります。

—— 高校と大学の違いを感じたポイントがあれば教えてください。

(木下)
オフェンス面はセットプレーを多用して攻めることが基本になっていることで、ディフェンス面ではフィジカルの部分では高校と全く違うと感じました。

—— 高確率でシュートを決めて得点を重ね、最優秀選手を獲得したわけですが、ご自身の活躍を振り返ってどうでしたか?

(高岡)
今年から自分のポジションが変わったことにより、3Pを練習し始めたことにより、良い感覚をもったまま関西選手権を戦うことができました。得点を取りに行く意識やシュートを打つ意識はそこまで強く持っていなかったんですけど、「負けたくない」という気持ちが強かったことがあのようなプレーに繋がったと思います。

#3 高岡圭汰朗(4年/SG/尽誠学園髙校)

—— 天理大学戦を振り返ってどうでしたか?

(高岡)
僕自身はパトが怪我して抜けたことに対する不安はあまり感じることなく、普段通りプレーしていました。パトと交代でも大町やフランシスなど強力なインサイドを投入できるのに対して、天理大学は去年ほど身長も高くなくてインサイド主体のイメージがなかったことは大きかったです。自分たちは京都産業大学などの強いチームに勝ってきて「天理大学にも負けない」という慢心ではない自信があったので、チーム全員が生き生きとしてプレーすることができていました。オフェンス面では#21 坂口太一(3年/PG/金沢高校)が中心となって効果的に攻めていたので、余計に負ける気はしませんでした。

(平尾)
パトのアクシデントがあっていなくなった時は正直に言って焦りました。でも、チームとしては0-0からスタートする意識でプレーをしていて、大町やフランシスが入っても負ける気はしなかったので、気楽にプレーすることができました。

チームメイトについて

—— チームメイトの印象や意外な一面を教えてください。高岡選手についてはどうですか?

(木下)
圭汰朗さんはとにかく真面目で、練習中から誰よりも声を出してチームを引っ張って行ってくれる、かっこいいキャプテンです。

(平尾)
圭汰朗はウエイトトレーニングがヤバいです。普通は上半身だけや下半身だけに偏りがちなんですけど、全身を満遍なく鍛えているのでフィジカルが異常に強いです。

(米澤)
ウエイトトレーニングを一緒にやっていて一番ヤバいのはスクワットです。160kg×5回を数セットしていて、俺らのMaxが120kgぐらいなのに対して、圭汰朗さんはMaxが200kgなのでその異常さが分かると思います。

#14 平尾剣弥(4年/PG/延岡学園高校)

—— 平尾選手についてはどうですか?

(米澤)
平尾はやる所はしっかりとやっていて、オンオフの切り替えがしっかりしていると思います。

(高岡)
平尾は常に体育館で自分チョイスの音楽を流している選手です。プレー面で言うと、とにかく早くて止めれないです。

—— 木下選手についてはどうですか?

(米澤)
岳人は高校の後輩なんですけど、バスケがめちゃくちゃ上手いだけでなく、性格的に色々な人になじむことができるので、近大に入ってもスムーズにプレーできている要因だと思います。

(高岡)
岳人は初めてプレー見た時から「こいつやべえな」とは思いました。ガードとしての視野の広さ、目線を使ってのフェイク、攻める攻めないの駆け引きが絶妙に上手い選手です。

—— 米澤選手についてはどうですか?

(高岡)
ウエイトトレーニングを自分と一緒にやっているので、まだまだ弱いですけど、フィジカルには注目です。

(木下)
協平君(米澤)は高校時代からかわいがって貰っていて仲良くしていたんですけど、大学に入ってからはとてもおしゃれになったと思います(笑)

リーグ戦に向けて

—— チームの注目ポイントを教えてください。

(高岡)
入学当初から大黒柱だったパトリックが中心になってくるんですけど、平尾・米澤・坂口・大町など個人としての能力が高い選手が多くて、インサイドやアウトサイドの両方で自分のプレーを貫くことが出来ることが強みだと思います。

—— 自分の強みを教えてください。

(高岡)
今年に入ってから本格的に3Pを練習して、関西選手権では3P王も獲得することができたので、3Pは自分の大きな武器の1つだと思います。

(平尾)
自分の強みはみんなが言ってくれたスピードです。早い展開でボールを運ぶことができれば一番簡単に得点できるので、そこの起点になることができたらと思います。

(米澤)
オフボールの動きで合わせるプレーが得意なので、ファーストブレイクでもリングに走って簡単にレイアップに持って行ったりする所が強みだと思います。

#36 木下岳人(1年/PG/延岡学園髙校)

(木下)
自分は得点を取るよりもチームメイトを活かすアシストパスには注目して欲しいです。パスをする1個前や2個前のディフェンスの動きから雰囲気を感じてタイミングをずらしたりしているので、考えるよりも感覚的にプレーしていると思います。

—— イチオシ選手を教えてください。

(高岡)
パトしか思いつかないです。関西にもたくさんの留学生がいる中で、パトは日本でNo.1の留学生だと思うので、4年生になったパトがどれだけ凄いのか証明してくれると思います。やっぱりインサイドからの得点が得意なんですけど、今年はミドルレンジからのシュートも入っている印象があるので、そういう進化している所に注目して欲しいです。

(平尾)
木下岳人です。同じ延岡学園高校の後輩でもありますし、1年生で出場してこれだけ活躍することができているから、今後の期待も込めてイチオシにします。岳人のトリッキーでエロさも兼ね備えたパスには注目です。

#23 田中勇樹(3年/PG/浜松開誠館高校)

(米澤)
#23 田中勇樹(3年/PG/浜松開誠館高校)と#35 刀祢海夢(3年/SG/宇部工業高校)です。田中は175cmながらもダンクができるほど身体能力が高いし、海夢は3Pがとにかく入ります。マッチアップしていて本当にすごい選手だと思うんですけど、大学に入ってから出場する機会が少なくて結果を残すことができていないので、今年のリーグ戦で自分らしいプレーを見せて欲しいです。

(木下)
延岡学園高校の先輩である剣弥さん(平尾)と協平君です。剣弥さんはスピードの速いドライブや高確率の3Pが武器だと思います。協平君は身体能力が高くて、バックカットなどのスピードが他の選手よりも早いので、そこに注目して欲しいです。

—— ライバル選手や意識しているチームを教えてください。

(高岡)
ライバル選手はやっぱり京都産業大学#10 上田隼輔です。尽誠学園高校で一緒にプレーしてきて、大学に入ってからは関西トップクラスの京産(京都産業大学)で下級生から出場して関西選抜にも選ばれるなど結果を残してきたんですけど、「自分も負けてない」所を見せたいです。京産は負けたくない相手ではあるんですけど、それ以外の大学にも負けられないので、すべての大学に勝利して優勝します。

(平尾)
京都産業大学には負けたくないんですけど、他のチームに足元を掬われることが無いように毎試合全力で戦っていきたいです。

(米澤)
ライバル選手は特に見当たらないんですけど、ライバルチームはやっぱり京産だと思うので、ブロック最終戦でしっかり勝ち切って、優勝したいです。

(木下)
同じ1年生で出場している選手や同じガードのポジションの選手には負けたくないです。ほとんどの大学が初めて対戦するチームなので、楽しみながらリーグ戦を戦い抜きたいです。

—— リーグ戦の意気込みを教えてください。

(高岡)
初戦が大阪産業大学ということで、2部から昇格して来たチームなので順位的には下位チームになるんですけど、初戦の入りを大切にして良い流れや良いリズムでリーグ戦を戦えるように気を引き締めていきたいです。例年とは異なる方式でのリーグ戦になりましたが、開催されることに感謝してリーグ戦で全勝優勝してインカレに臨めるようにします。

(平尾)
初戦の入りが本当に大切になってくるんですけど、今年は関西選手権以外でほとんど練習試合とかもできていないので、久しぶりの試合に気持ちを込めて、全勝優勝するための第一歩にしたいです。

(米澤)
初戦は自分たち本来のバスケットボールをすると絶対に負けない相手だと思うので、しっかり準備して試合に臨みたいです。リーグ戦はインカレシードも掛かっているので、必ず優勝して最高の形でインカレに繋げたいです。

(木下)
初戦で自分たちのバスケットボールを表現することが大切だと思うので、試合の入りから全力で戦っていきたいです。チームとしては全勝優勝が目標なんですけど、個人的には関西選手権よりもプレータイムがもらえるように頑張ります。

—— 最後にチームの意気込みを教えてください。

(高岡)
関西選手権は大差で優勝した結果が残ってるんですけど、リーグ戦はそう簡単に勝つことができないと思っています。関西選手権は調子が良かったんですけど、長い期間を戦うリーグ戦では調子が悪い時期も出て来るので、その時にどれだけ我慢できるのかが重要になってくると感じています。現在は自分たちが王者の立場にいるので、全チーム僕たちを標的に戦ってくると思うので、リーグ戦では受動的になることなくチャレンジャーの精神でチーム一丸となって戦います。


関西選手権では他のチームを圧倒して優勝した近畿大学。1年生から関西の学生バスケを牽引してきた#2 カロンジパトリック選手を中心に昨年のインカレで5位入賞を果たした経験を自信に変えて、関西選手権とリーグ戦での二冠達成を目指す。

1部リーグは全試合のYouTube LIVE配信を実施します。要チェック!
https://www.youtube.com/channel/UCN63sYojuQOIVl3BZgApVWw

写真提供:FASTBREAKS

広報渉外部 長友優典
小田一紗

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