【チームインタビュー】関西学院大学 ”関西トップレベルのディフェンスとパスの回る奇麗なバスケを展開”

1部リーグの開幕に向けてカウントダウン形式でチームインタビューを掲載していきます。折り返しの8チーム目は関西学院大学。2年間インカレの舞台から遠ざかっているチームは今年返り咲くことができるのか。
キャプテンでエースの#11 小西聖也選手(4年/PG/洛南髙校)・チーム1のビッグマンである#33 坂本龍平選手(4年/C/初芝橋本髙校)・小西選手の後継者と呼び声高い#2 北橋岳洋選手(2年/PG/洛南髙校)の3人に話を聞きました。

昨年のリーグ戦について

—— リーグ戦の総括をお願いします。

(小西)
練習時間に制限があったので、思うような練習ができずに準備不足で序盤からピークをキープしてリーグ戦を戦い抜く事ができませんでした。初戦の関西大学は自分が入学後に1度も負けた事が無かったので、チーム全体として3Qに負けていても最終は勝てると慢心していた部分がありました。その結果、初めて関西大学に負けてしまい、後々の順位決定に大きく影響したと思います。

(坂本)
思い通りに練習ができなかった影響で、試合動画を観ていても個々の能力をはじめとしてチームが全開で試合に挑めていませんでした。

(北橋)
練習開始が7月になって2か月足らずでリーグ戦を迎えてしまったので、コミュニケーション面で不安はありましたが、先輩方が積極的に話をしてくれたのでやりやすい部分もありました。

#11 小西聖也(4年/PG/洛南髙校)

—— 激戦を演じた大阪学院大学戦や天理大学戦はどうでしたか?

(小西)
大阪学院大学戦は負けたらインカレ出場が断たれて4年生は引退する事が確定していたので、試合に臨む気迫も全然違いましたし、事前に話していた相手への対策も40分間徹底できた事が勝因になりました。
天理大学戦は勝てばインカレ出場で負ければ引退と目的が分かり易い試合だったので、最終の4Qには試合に出ていた4年生がチームを引っ張ってくれました。

—— 高校と大学の違いは?

(北橋)
大きな違いはフィジカルの差です。高校レベルでは簡単に貰えていたボールもディナイの強度が高いので、簡単に貰えない事は多くありました。でも、アウトサイドシュートは大学レベルでもコンスタントに決める事ができたので、これからはドライブなども積極的に行っていきたいです。

関西選手権について

—— 初戦の芦屋大学戦を振り返ってどうでしたか?

(小西)
去年から試合に出場していたのが自分と北橋の2人だけだったので、非常にフレッシュな選手が多く出場する事になり、去年には無かった勢いはとても感じました。

(北橋)
初戦だったので硬い印象はありましたが、自分から積極的にアウトサイドシュートだけでなくドライブを仕掛けて、緊張を取る事ができました。

(坂本)
練習を積めていない中でも、初戦からしっかりと連携を取って試合を進める事ができました。

—— 大阪学院大学戦を振り返ってどうでしたか?

(小西)
大阪学院大学は吉井裕鷹選手(2021年卒/SF/大阪学院大学高校)の抜けた穴は大きいと思うんですけど、#30 金田龍弥選手(3年/PF/大阪学院大学高校)を中心に去年から出場している選手も多くて、経験豊富で試合慣れしている感じが強かったです。それに対して、自分たちは去年から出場している選手が少なく、新チームになってから1部リーグ上位校と試合をする事が練習試合を含めて初めてだったので、経験値の差が大きく出る結果となり、練習の成果を発揮する事ができずに名前負けした印象があります。

(北橋)
失点を少なく抑える事ができていたので、ディフェンスは非常に良かったんですけど、オフェンス面では決めきるべきシュートを多く外してしまったのが敗因だと思います。

(坂本)
留学生への対策含めてインサイドプレーは色々とバリエーションも考えていたんですけど、試合では自分が想像していたプレーをする事ができなかったのが申し訳なかったです。

—— 小西選手にお聞きします。アシスト王の受賞についてどうですか?

(小西)
関西学院大学は3Pが得意な選手が多いので、ドライブからのキックアウトでのキャッチアンドシュートの3Pを多くお膳立てできたんですけど、決めてくれる選手いてのアシストなので、チームで獲得したアシスト王だと思います。

#2 北橋岳洋(2年/PG/洛南髙校)

—— 北橋選手は2年生ながら3Pを6本決めてランキング入りしていましたが調子は良かったですか?

(北橋)
初戦は調子悪くてあまり入った印象がないんですけど、試合を重ねるごとに調子も上がってきて、龍谷大学戦では4本決めてチームに貢献する事ができたので良かったです。

1年生の頃にはインカレ出場を果たしたんですけど、去年と一昨年も同様でリーグ戦の序盤に同レベルの大学に対して取りこぼしてしまった試合が多かったので、今年はピークの時期を意識して練習に取り組んでいます。

—— リバウンドのランキングではTOP5が小西選手を除いて全員が留学生でしたが、リバウンドの獲得は意識していますか?

(小西)
高校の頃からリバウンドに行く意識は常に持っていたんですけど、関学(関西学院大学)にはリバウンドを確実に取れる留学生がいないこともあって、積極的に絡んでいこうとした結果が獲得数に現れたと思います。

—— 身長がインサイドの選手に比べると低い中で、リバウンドを獲得するために工夫していることはありますか?

(小西)
自分自身は能力もあまり高い選手ではないので、シュートを打った場所やアーチの角度から、経験を基にボールの跳ねる場所を予想して、早めにポジション取りをするようにしています。

—— 関西選手権の総括をお願いします。

(小西)
関西選手権に挑む前の練習では手ごたえが良かったので「良い形で準備を整えて、そこそこいけるんじゃないか」とも思っていたんですけど、実際には練習でできていた事を試合で発揮する事ができない場面が多かったので、チームとしての経験値を積む必要があると感じました。

チームメイトについて

#33 坂本龍平(4年/C/初芝橋本髙校)

—— チームメイトの印象を教えてください。坂本選手についてどうですか?

(小西)
龍平(坂本)は4年生になってから練習に対する取り組み方も変わりました。入学当初は自主練もあんまりしていなかったんですけど、昨年から積極的に自主練に取り組んだ成果がこの1年間の伸びに繋がったと思います。

—— 北橋選手についてどうですか?

(小西)
洛南高校は強豪校なので北橋が1年生の頃に一緒にプレーする事はなかったんですけど、中学時代から十分に実力のある選手な事は知っていて、大学を選ぶ際にも自分から誘った経緯があるので、これからも期待しています。

—— 小西選手についてどうですか?

(北橋)
高校時代からオンオフの切り替えがはっきりしていて、コート内ではとても厳しい一面があるんですけど、練習外では高校の時よりも優しくなった印象があります(笑)

リーグ戦に向けて

—— 今年のチームのポイントはどこですか?

(小西)
関学は伝統的にディフェンス力は関西でもトップクラスだと思うので、基本的には強固なディフェンスからの速攻のスタイルなんですけど、最近は観ている観客を沸かす事ができるようにポジション取りなどにもこだわってパスの回る奇麗なバスケを心がけているので、そこにも注目です。

—— 自分の強みを教えてください。

(小西)
リングへの力強いアタックとディフェンス力には自信があるので、マークしている選手には点を取らせる事無く、自分は得点を重ねていきたいです。

(坂本)
動画でも観ている人に伝わるぐらい大きな声を出してディフェンスを引っ張るだけでなく、ガッツあふれるプレーでチームに勢いをもたらします。

(北橋)
3Pとディフェンスが得意なので、確実に決めきる所で決めきって、相手に得点を与えない3&Dに注目して欲しいです。

—— ライバル選手や意識しているチームはいますか?

(坂本)
近畿大学#2 カロンジパトリック(4年/C/東山高校)には勝ちたいです。高校時代からボコボコにされているんですけど、学生バスケ最後の大会なので何かしらのポイントで勝てるように頑張ります。

(北橋)
先輩ではいないんですけど、同志社大学#82 籔田陽大(2年/SF/洛南高校)に関しては同じ洛南高校出身で元チームメイトなので負けたくないです。

(小西)
ライバル選手では無いんですけど、中学時代から大阪選抜として一緒に戦って来て、プライベートから仲の良い京都産業大学#2 北條海樹(4年/PG/関福大金光藤蔭)には負けたくないです。

—— 練習も共にされる中で、北條選手の一番上手いと感じる所はどこですか?

(小西)
やっぱり一番の武器であるハンドリングのスキルは全国見てもNo.1に上手だと思っています。

—— 初戦の神戸医療福祉大学戦に向けた意気込みをお願いします。

(小西)
今年の4年生が1年生の時にインカレに出場して以来遠ざかっているので、今年は自分たちが後輩をインカレに連れていかなければいかないと思っています。この2年間は初戦でつまずいて悪い流れを払しょくできないままリーグ戦を終えてしまう形なので、初戦の大切さを一番理解している4年生が練習中から頻繁に伝えるようにしています。神医福とは兵庫県学生(兵庫県学生バスケットボール選手権大会)で6月に対戦して当時は勝てたんですけど、今の関学は昔のようにインカレ常連校のレベルではないので、危機感を常に持ちながら日々練習に取り組んでいます。

神戸医療福祉大学 #23 シラエルハジアサン(3年/C/開志国際高校)

(坂本)
神医福(神戸医療福祉大学)の#23 シラエルハジアサン選手(3年/C/開志国際高校)や#32ジリメンヤカトウフセイン選手(1年/C/別府溝部学園高校)は走れるセンターだと思うんですけど、自分も走れるセンターなので負ける気はしていないです。でも、身長やフィジカル面では相手の方が勝っているので、4年間の大学バスケの集大成であるリーグ戦で勝ち切れるように、これからしっかりと対策をしていきます。

—— 最後にリーグ戦への意気込みをお願いします。

(坂本)
チームの目標であるインカレ出場を達成できるように、4年間の練習の成果を発揮して自分の持ち味を発揮してチームの支えとなりたいです。

(北橋)
現在離脱しているんですけど、早くチームに合流してインカレ出場に貢献できるよう全力でプレーします。

(小西)
キャプテンとしてチームをインカレに出場させることが一番の目標なんですけど、チームの順位が上位に行く事で優秀選手賞にも選出されやすくなると思うので、一戦一戦全力で戦っていきます。


インカレ出場経験のある唯一の世代が4年生となった関西学院大学。下級生からエースとして活躍してきたキャプテンの#11 小西聖也選手を中心に伝統の強固なディフェンスを武器に2年間遠ざかっているインカレの舞台へ返り咲きを狙う。

1部リーグは全試合のYouTube LIVE配信を実施します。要チェック!
https://www.youtube.com/channel/UCN63sYojuQOIVl3BZgApVWw

写真提供:FASTBREAKS

広報渉外部 長友優典
杉田雅樹

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