展 望(男子)
Aブロック
昨年の覇者、九州産業大学。キャプテンの千々岩を中心に、1on1を得意とする加納、ファーストブレイクの先導者入江、さらにはパワーを活かしたリバウンドでチームに貢献するビッグセンター朱、高さのあるインサイド園部、と速さ高さの両方を兼ね備え連覇に向けて戦力は充実。プレッシャーディフェンスからのファーストブレイク、また、速い展開のトランジションバスケットで平成7年〜8年以来2度目の大会連覇を狙う。
 2mセンター西勝、シュートセンス抜群のシューター山花を擁する関西大学。跳躍力のある阪下、ミドルシュートが得意な西井、と選手が揃っており十分にベスト4を狙える実力を持っている。オールコートのゾーンプレスを武器にどこまで勝ち進めるか見ものである。
 今年も中国大会を制し勢いに乗る徳山大学。チームの大黒柱である川口を中心に、3
Pシューター永尾、金崎が組織的なバスケットを展開、さらにインサイドは身長2mの曹が制空権を簡単に渡さない。高さ、チームワーク、実力ともに申し分なく、あなどれないチームである。今年こそベスト8入りを果たすことができるか、徳山大学の戦いに注目したい。
 昨年ベスト16入りを果たした福岡大学。下級生から試合に出ていたメンバーが4回生となり今年は勝負の年。上背はないが、激しいディフェンスからのファーストブレイク、パスランと走るバスケットで勝利を目指す。
 今大会の注目校である第一経済大学。昨年は一回戦敗退ながらも、セネガルからの留学生ヌロ(福岡第一)、サー(福岡第一)、また2mセンター劉の加入によりチームの得点力、リバウンド力は大幅にアップ。九州大会では九州産業大学と死闘を繰り広げ、実力のあることを示した。今大会の台風の目となることは言うまでもない。
 
Bブロック
 昨年、準決勝でまさかの逆転負けを喫した大阪産業大学。アウトサイドは得点力のある攻撃的ガード野々口、入りだしたら止まらない3Pシューター佐々木、ドライブ・3P・ミドルレンジまでこなすオールラウンダー遠藤と爆発的な得点力を誇る。昨年に比べインサイドのサイズがダウンしたため、今年は機動力を活かして走る平面バスケットを展開。昨年以上の成績を残すためには坂口、馬上らインサイドのがんばり、活躍が必要不可欠であろう。
 甲南大学はキャプテンの本多、勝負所でシュートを決める伊藤を軸に低身長ながらもリバウンドにディフェンスにルーズボールと、頑張る姿には目を見張るものがある。全員バスケットでコンスタントに得点し勝利することができるか。前大会では九州産業大学と互角の戦いをしているだけに、今大会注目チームの一つである。
 アグレッシブなディフェンスで勝利を目指す金沢工業大学。前大会では関西の有力校近畿大学、大阪学院大学を破りベスト16入りを果たしたことは記憶に新しい。今年は昨年からの主力メンバーが多く残りチームの完成度は一段と高い。また、スピードのあるドライブで相手チームのディフェンスを崩す宮元、ミドルシュートが得意な水野、3
Pシュートで流れを呼び込む塩谷を中心に昨年以上の成績を目指す。
 昨年、まさかの初戦敗退で不本意な結果となった近畿大学。身体能力が高い水戸、3
Pシュートが持ち味の岸前、パワー・スピードの両方を活かしたインサイドの1on1で得点を重ねる高野がチームを引っ張る。インサイド、アウトサイドとバランスの良い多彩なオフェンスを武器に昨年の屈辱を晴らすことができるか。くしくも昨年負けた金沢工業大学とは同じブロック。因縁の対決となるか見ものである。
Cブロック
 昨年、準決勝で涙を呑んだ中京大学。オフェンスの核となるインサイドの王、チームの要となる小柳、オールラウンドプレーヤーの角谷、ランニングプレーを得意とする奈良崎を中心に伝統のファーストブレイクとマンツーマンディフェンスで昨年以上の成績を目指す。順当にいけばベスト8がけで対戦する浜松大学との東海対決は興味深い。
 立命館大学は安定感のあるポイントガード高田、ランニングプレーから3
Pまでこなす横井、スピードのあるドライブで相手のディフェンスをかき回すルーキー田中(佐賀北)を軸にオフェンスを展開。巧くチームディフェンスを機能させ、失点をどれだけ抑えるかが上位進出への鍵となるだろう。
 関西選手権準優勝の関西学院大学。高確率の3
Pが武器のガード井上、得点能力が優れている松本、華麗なパスでアシストを量産する小林のアウトサイド陣は相手チームにとっては脅威。これにインサイドの新人今田(東山)が上手く噛み合えば昨年以上の成績を残すことも夢ではない。
 東海大会で圧倒的な力の差を見せつけ優勝した浜松大学。センター高村をオフェンスの起点とし、シューター山田がアウトサイドからゴールを射抜く。インサイド・アウトサイドのどちらでも得点が可能であり、コンビネーションは抜群。昨年以上の成績は確実か、今大会、優勝候補の一角と言える。 その他に、小柄ながらも走るバスケットで関西選手権6位入賞を果たした大阪体育大学、さらには1部校を破りベスト8入りを果たした大阪経済大学の戦いにも注目したい。
Dブロック

 昨年準優勝の京都産業大学。2年振りに関西チャンピオンに返り咲き一番勢いに乗っているチームと言えるだろう。インサイドに2m16cmの菅谷、今年度よりキャプテンとしてチームを引っ張るポイントゲッター濱田、3Pが得意な坂本、自らも攻撃するポイントガード立石、ディフェンス・オフェンスとオールラウンドに活躍する田代、と穴のない布陣でオフェンスは破壊力抜群。今大会、最も優勝に近いチームと言っても過言ではない。
 インサイド・アウトサイドのバランスがとれている大阪商業大学。リバウンドを量産する奥野、強力なパワーとスピードで得点、リバウンド、アシストと幅広い分野をこなす山城、ミドルレンジからのシュートでチームに勢いをもたらす守谷、徳永と、どこからでも得点が可能。ディフェンスのプレッシャーは他のチームと比べても秀でており、上位進出は確実だろう。果たして京都産業大学の進撃を止め、ベスト4へ入るができるか。
 前大会ベスト16の九州国際大学。力強いプレーでチームを引っ張る赤星、シューター門脇、ランニングプレーの得意な唐を中心に粘り強いディフェンスから勝機を見出し、走って勝つのスタイルは今年も健在。全員バスケットで上位進出を目指す。

 関西選手権で苦渋を舐めた天理大学。スピードのある知念、シューター太田、リバウンド力のある李、吉田と高い能力の選手が揃いタレントは豊富。今大会に悔しさをぶつけ勝利を収めることができるか。 また近年着実に力をつけてきている大阪学院大学は得点能力の高い今野、廣岡、パスが持ち味のポイントガード毛穴を中心に上位を目指す。その実力は他の有力校と比べても遜色はなく恐い存在である。
 その他に東海の有力チームである愛知学泉大学が同ブロックにいる。はたして激戦区の
Dブロックを抜け出し準決勝・決勝にコマを進めるのはいったいどのチームか。 

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