平成15年度関西学生リーグ戦(一部)展望

 2003年度のリーグ戦が幕を明け、12チームの総当りで2ヶ月にも及ぶ戦いが始まる。長期戦という事もあり、チームの総合力が問われる事となる。ベスト8枠の喪失により出場枠が6チームになったインカレ出場権を目指して例年以上に熱い戦いが繰り広げられるであろう。今年度、頂点に君臨するのはどのチームになるのであろうか。

【京都産業大学】
 昨年の覇者京都産業大学。攻守ともに安定した谷尾を中心に、長身センター尾崎や、ルーキー濱田など選手層は豊富。大会二連覇の可能性も十分ある。ガード関のゲームメイクにも注目したい。

【大阪産業大学】
 近年、成績上昇中の大阪産業大学は今年度も好調でシューターの吉田を筆頭にガード山内やインサイドの宮本、高階とオフェンス、ディフェンス共によく、悲願を果たす事が出来るかが注目されるであろう。

【近畿大学】
 関西選手権、西日本大会共にあと一歩のところで優勝を逃している近畿大学。攻守共に安定しており実力はトップクラス。上級生の小菅、太田、梅原とインサイドの布施、魏を中心に、高い身体能力でどこからでも得点できることが強みであろう。

【大阪商業大学】
 関西選手権で優勝を果たした大阪商業大学は持ち前のディフェンスに磨きがかかる一方、オフェンスでも栗田、城宝と能力の高いチームである。前田の成長によりチーム力が上がり、どのような試合を見せてくれるかが楽しみである。

【龍谷大学】
 昨年、リーグの台風の目になった龍谷大学。再び旋風を巻き起こすことが出来るだろうか。主力が入れ替わったものの、ポイントゲッター大野、ガード下裏は健在である。しかしインサイドの抜けた穴は大きくセンター吉本(188CM)がどこまで埋めることが出来るか期待したい。

【甲南大学】
 今年度の甲南大学は、ガードの岡崎や得点力のある川辺、西川らの成長が著しくオフェンス力は抜群。さらにアグレッシブなリバウンドの新井の頑張りによりチームを引っ張っていく事ができれば上位進出も見えてくる。

【流通科学大学】
 昨年インカレ出場を果たした流通科学大学。攻守ともに安定した田口を中心にチーム一丸となって二年連続インカレ出場を狙う。西日本大会では北信越1位の金沢工業大学に勝利し波乱を起こしたように波に乗ると怖いチームといえる。

【立命館大学】
 立命館大学はエースガード時吉やセンター原田と若い選手が中心だが、浅村、田川、大前、牧と上級生も要所で活躍する好チームだ。今春の成績不振をこのリーグ戦で振り払う事ができるかが注目される。

【関西学院大学】
 関西選手権、西日本大会共に思うような結果を残せていない関西学院大学。昨年度とメンバーは変わっていないので、チームの中心の松藤がケガから復帰してくれば十分にチャンスのあるチームであるといえる。

【天理大学】
 昨年下位リーグに甘んじてしまった天理大学だが、今年度も得意のディフェンスは健在である。オフェンスの興那嶺、オールラウンダー根東を、ガード屋我がどのようにチームを引っ張っていくかが注目である。 
【大阪経済大学】
 昨年、全勝優勝で一部に返り咲いた大阪経済大学は、岩崎、金井と上級生を中心にインサイドの池田、スピードのあるガード大曽根とチーム力が備わっている。昨年度とメンバーが変わっていないだけに楽しみなチームである。

【大阪体育大学】
 一部復帰を果たした大阪体育大学。関西選手権ではベスト8進出と上位チーム相手に互角に渡り合えることを証明した。シュータ井野、インサイドの長倉、小松の得点力に注目したい。

二部展望
 昨年惜しくも史上初の2部転落の同志社大学。今期は関西選手権5位・西日本ベスト8と好調。2部優勝最有力候補であろう。同じく2部優勝を狙う大阪学院大学。全員バスケットで1部復帰を目指す。その他には、関西選手権ベスト8の関西大学、毎年あと1歩で昇格を逃している摂南大学、昨年好成績を収めた大阪教育大学、関西選手権で1部校に勝った阪南大学など激しい上位争いが予想される。
三部展望
 抜き出たチームのない3部リーグは、多くのチームが2部チームに対抗できる力を持っているだけに、混戦が予想されるであろう。
四部展望
 参加チーム数が一番多い4部リーグ。新加盟の大学やこのリーグが今季初の公式戦になる大学もあり、どの大学が上位に食い込むか楽しみである。
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